個人的な見解である。
時間の概念は国によって異なる。はじまりと終わりに厳格さを求める国もあれば、体内時計で動いている地域も存在する。仕事と時間の捉え方もまちまちで、「時間の拘束=仕事」と考える国もあれば、「成果・結果=仕事」と捉える地域もある。
以前、星野リゾートの星野代表からこんなお話を伺った。
「北海道とデンマークは面積と人口がほぼ同じであるのに、GDPは違う。北海道が目指すべきはデンマークである。」
確かにそうだ。
2019年のGDPを比較すると、デンマーク(3475億6100万ドル)に対して北海道(19兆9983億円)は、当時のドル円レート(107円)で計算すると約8割増しとなる。デンマークはほぼ同じ面積と人口で1.8倍も稼いでいることになる。
なぜか? 私は時間の概念が影響しているのではないかと思う。 北海道の人々はのんびりしている。 雪で飛行機が止まり、電車は動かず、車は渋滞して約束の時間に間に合わないことはよくある。 東京から転勤で来た人は、時の流れが違うと感じることも多いだろう。
さらに、「時間=仕事」という考え方が日本では散見される。
「時間=仕事」だと作業に陥りがちで、飛躍的な効率化は望めない。
「成果=仕事」だと、新たなものを生み出したり、想像もつかない改善が可能だ。
それこそが、一人当たりのGDP世界ランキング11位のデンマークの所以ではないかと思う。
とはいえ、悲観することは何もない。
北海道のポテンシャルは高い。
国内外の観光人気は根強く、四面を海に囲まれた海産物資源の宝庫であり、温暖化の影響で農産物の生産はますます多種多品目で伸ばせるだろう。
もちろん、酪農王国でもある。
リモートワークが進む中、東京のビジネスマンが北海道への移住を希望する事例も増えている。
かく言う私も札幌の自宅から終日オンラインの仕事ですべてが完結している。
昨日もタイ・広島・旭川との4次元中継で、仕事半分、オヤジギャグ半分のwebミーティングをしていた。
星野氏は道州制や規制緩和も言及していた。
日本は官が強いお国柄である。
北海道はなおさらだ。
そろそろ官に頼らず、空間を飛び越え、時間の概念を塗り替える仕事を創り出したいものだ。
昨日、30歳のビジネスマンとミーティングした。
商談後の雑談で時間短縮の話をした。
「今の成果をより短い時間で成し遂げる努力をすべきだ。10時間で出した結果を8時間で出せれば25%効率アップしたことになる。次は6時間を目指そう。すると1.67倍の人材になれる。同じ時間でより多くの成果を出すのは当然で、より短い時間でより多くの結果を出すことを目指す必要がある。サラリーマンは自分という商品を売る個人事業主である。自分の商品価値の向上をもって年収アップという成果を勝ち取るべきだ。」
時間の概念を変えよう。 自力で走っても10秒で100メートル進める。 60秒あればお客様に電話できる。 喫煙スペースに行き一本吸ってデスクに戻る15分でwebミーティングが1件できる。 仕事と仕事の合間に何をしてますか? 移動時間にできることはありませんか?
夕方チャイムが鳴るまで席に座っているのが仕事ですか?
概念を変え、行動を起こせば、きっと違う未来が待っているはずだ。
個人的な見解ですが。。。。
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